平成23年1月30日岡山大学大学院医歯薬学総合研究科・口腔顎顔面外科分野目瀬浩准教授の講演を受講しました。
ビスフォネート(BP)製剤は骨粗鬆症治療の第一選択であり、その他にも癌患者などの治療薬として使用されている。近年、BP製剤を投与されている癌患者や骨粗鬆症患者が抜歯などの外科的侵襲により顎骨壊死(BRONJ)が発生することが報告されている。
発生頻度は不明であるが、注射用BP製剤投与患者は経口BP製剤投与患者より発生頻度が高い。注射用BP製剤投与患者は治療効果とリスクを考え、侵襲的歯科治療は避けるべきである。
経口BP製剤投与患者は、投与期間が3年未満で他にリスクファクターが無い場合休薬は原則不要であり、投与期間が3年以上あるいは3年未満でもリスクファクターがある場合には検討の必要がある。BP製剤休薬可能な場合、休薬期間は3カ月程度が望ましい。
骨粗鬆症患者のBP製剤の使用が増えており、今後の治療において大変参考になる講演でした。
院長